こんにちは。アカシアです。
私が過去に読んだことのある完結済みの「なろう小説」について紹介します。
有名な作品ではなく、比較的マイナーな作品を集めてみました。
隠れた名作かもしれないと自分の中で評価している作品たちです。
皆さんもぜひ読んでみてください。
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)
作者:黒留ハガネ
ある日唐突にサイキックパワーに目覚めた主人公ッ! 主人公の力を狙う秘密組織が暗躍しない! 学年一の美少女が実は主人公と同じ超能力者だと発覚しない! 異世界への扉が開いて召喚されない! 主人公の生い立ちに秘密などない! サイキックパワーに目覚めた壮大な理由が明かされない! 普通ッ! 圧倒的日常ッ! 何事もないまま学生生活を終え就職! 過ぎ去る凡庸な社会人生活! 全人類を相手に戦争を起こして勝てるサイキックパワーがあるのに何事も無さ過ぎてキレる主人公! もういい! こうなったら俺が、俺自身が秘密結社になって暗躍してやるッ! ようこそ人工非日常へ!!! オーバーラップ文庫から①②巻発売中!
2018年 連載開始
2020年 完結
『ひたすら念力を鍛えるだけの話』という短編をベースにした長編。
序盤の秘密結社を作るまでの話が特に好き。
少し中だるみもあるけれど、主人公の自作自演による非日常が楽しい。
日刊ランキング1位になったこともある作品ですが、この作者の作品はどれも面白くて、大好きなので紹介させていただきました。
オーバーラップ文庫様にて書籍化もされています
野生のラスボスが現れた!
作者:炎頭
時はミズガルズ暦2800年。かつて覇を唱え、世界を征服する寸前まで至った覇王がいた。
名をルファス・マファール。黒翼の覇王と恐れられる女傑である。
彼女はあまりに強く、あまりに速く、そしてあまりに美しく……。
しかし彼女は、その猛威に立ち向かった勇者達に討たれ、その野望には終止符が打たれた。
――という設定のマイキャラに何故か憑依して、挙句200年後の異世界に飛んでしまった主人公が、周囲に必要以上に怯えられたり元部下に必要以上に崇拝されたりして、わたわたしながら異世界を旅するお話。
2015年 連載開始
2017年 完結
序盤はよくある無双もの。
でも本質は違っていて、非常に面白かった。
おすすめしたいけど、書くとネタバレになってしまうのであまり書けないジレンマ。
伏線とか色々すごいのでとてもおすすめです。
祝福と不思議な手
作者:rourou
ある辺境の領主に次男坊が生まれた。兄とは違い頭は残念で、しかしその代わりに剣の才能があった彼は、家族の愛を受けてすくすくと育った。しかし順風満帆とは言えなかった。彼は生まれた時から不思議な力を持っていたのだ。彼の将来を危惧した家族は、その力を隠す様に伝えた。彼もその教えを守り生きていく。そんなお話です。
2014年 連載開始
同年 完結
私はこの作品がとても好きです。
不思議な力を持つ少年が成長する序盤、強力な黒竜と仲良くなる中盤、舞台がガラッと変わる終盤。どれを見ても楽しかった記憶があります。
作者さん自体は2016年から音沙汰がありませんが……と思ったら2023年にコメントがありました。
小説を書くことは難しいとのことですが、生存報告だけでも嬉しいものです。
転生!異世界より愛をこめて
作者:弁当箱
世界は俺中心に廻っている、そんなふうに考えてた時期が俺にもありました。えぇ、そんなことはないんです。世界は金で勝手にクルクルやってるみたいでして、それはもう俺の意思なんて関係なく、日々飽きもせず大回転ですよ。ふとそれに気づき始めたのは高2の夏でして、いくら待っても美少女は降ってこない、どこぞやの組織に拉致されない、授業中にテロリストやってこない、もう俺なんで生きてるんだろう、某涼宮さんじゃないんですけどね、自分の小ささというか現実とかいう糞みたいな物を受け止めざるを得ないなぁなんてそんな悟りを開き始めてた時期だったのですが、俺は勘違いしてたんですね。そういう何かしらのチャンスっていうかオポテュニティ?そういうものがあっちから訪れる訳がないということに気付くんです。ああ、なぜもっと早く気づかなかったんだろう、だけどそれに気づいた俺が歓喜してる暇なんてない。すぐさま行動に移しましたとも。そしたらね、死んじゃいました(笑) 俺、転生。
2015年 連載開始
同年 完結
第2部が未完結で更新停止中
中途半端な気持ちになりたくない方は
第1部はキレイに完結しているのでこちらだけ読みましょう
パロディが多いので好みは分かれる作品になってしまいますが、
テンポのよいギャグ調でサクサクと読み進められてよかったです。
途中のシリアスな展開には涙を流してしまった。
同作者の別作品が更新停止から復活を遂げたので更新再開を待ち望んでます……
本当に好きな作品でした。
オーバーラップ文庫様にて書籍化されています。残念なことに単発のようですが。
ハルジオン~口だけ野郎一代記~
作者:曖昧
春風紫苑は己を愛している。否、己しか愛していない。
己を良く見せることにだけ全霊を注ぎ、全力で口車を回している。
その結果として僕っ娘メンヘラやメンヘラロリに目をつけられるのだが、口車は止らない。
これは自業自得の物語である――――そこには一切同情すべき点は無い。
膨れ上がる虚像、加速するメンヘラ。さあ、道化芝居を始めよう!
執筆の励みにもなりますので気に入ってくれたのならブクマ登録等してくれると嬉しいです。
2015年2月19日、第一部完結。
2015年8月9日、本編完結。
2014年 連載開始
2015年 完結
内心はとてもナルシストで自己愛の強い主人公ですが、主人公の相棒である蛇以外には一切内面を見せないので、周囲からは完璧超人としてどんどん評価されていく。そんな作品です。
ミルク多めのブラックコーヒー
作者:丘野 境界
「やってられるか!」
敵を倒すよりも味方を支援することに特化している司祭シルバ・ロックールは、まさにその「敵を倒さない」ことを指摘され、シルバの報酬を減らすべきだと提案された。
新しく参加してきた商人の少女ノワが入ってから、パーティーはすっかり変わってしまった。
馬鹿馬鹿しくなり自らパーティーを離脱したシルバは、友人である狐獣人のキキョウ・ナツメや飛び入り参加してきた鬼族のヒイロ、動く鎧のタイランらと新たなパーティーを結成する。
前のパーティーでの反省から、異性禁止のパーティーを、と考えたシルバだったが、実は……。
本作はArcadiaにかおらて名義で連載していたモノに、加筆と修正を行った内容となっています。
2018年 連載開始
2019年 完結
よく見かけるパーティ追放からのハーレム、のような入りではありますが、2009年に連載されていたものがベース。同ジャンルの先駆けのような存在と言えるかもしれません。
Arcadia時代から読んでいた作品でしたので、完結まで見ることができて大変嬉しかったです。
引っ張ってきた伏線の消化が結構あっさりとしているので肩透かしのような気持ちになってしまうのが欠点。
それでも十分に面白い作品です。
書籍化されています
家賃1万円風呂共用幽霊付き駅まで縮地2回
作者:タクティカル
アパートで幽霊の少女と同居を始めるところから始まるラブコメディです。
平凡(仮)な主人公が変人要素高めな少女達に囲まれるギャグ成分濃い目なハーレムものでもあります。基本的にシリアスな要素を薄めです。
サクサク読める小説を目指しております。
続編始めました↓
真・家賃1万2千円風呂共有駅まで縮地2回
https://ncode.syosetu.com/n5927ex
この小説はarcadia様、ハーメルン様にも投稿しています。
2012年 連載開始
2018年 完結
なんともバカバカしい主人公とその周囲を書いたラブコメ作品。
頭を空っぽにして読むことができて面白かったです。
パロディネタが非常に多いので、好みは分かれると思いますが、私は好きでした。
続編もありますが、こちらは更新停滞中。極稀に更新されるのを楽しみに待ってたけど、もう一年以上更新されていないので諦めましょう。
VRMMOをカネの力で無双する
作者:鰤/牙
ツワブキコンツェルンの御曹司、石蕗一朗は、すごいお金持ちである。
2013年 連載開始
同年 完結
VRMMOモノにありがちな主人公無双に「カネの力」という説得力をもたせた作品。
そもそもVRMMOモノって物自体が評価が分かれがちなジャンルではありますが、私はこのジャンルが好きなので紹介させていただきました。
ナンセンスな説明は置いておいて、面白い作品です。
ファイアCROSSさんでコミカライズもされているみたいです。
魔法少女を助けたい
作者:クンスト
主人公は化物に襲われ、
魔法少女に命を救われる。
魔法少女の実在を知り、化物の自主警戒を開始する。
主人公に義務はなかったが、それでも監視を続けた。
そして、ある夜。
美味そうにツバを飲み込み魔法少女を眺める黒幕が現れる。
化物をワザと倒させ、レベルが上がった魔法少女を狩ると黒幕は語る。
経験値は心臓が止まるだけで取得可。だから少女は何度も殺される。
レベリングに退屈したなら、少女の体を壊して楽しむもよし。
太ったガチョウの肝の味を思い浮かべるように、魔法少女の結末を語る黒幕に恐怖した。
何故、魔法少女を助けるのか。
これがあらすじである。
https://ncode.syosetu.com/n0267cc/
2014年 連載開始
2015年 完結
助けたいシリーズの第一作。
現在はシリーズ三作目が連載中のようです。
ジャンルとしては現代ファンタジー。魔法少女が出てくるよ。
面白いけど、難しい。
強大な敵を倒す展開にはワクワクしたけど、難しい。
『Curse Nightmare Party』-邪眼妖精が征くVRMMO
作者:栗木下
呪詛が蔓延し、異形の化け物である魔物が跋扈する世界を舞台にしたVRMMO『Curse Nightmare Party』。
プレイヤーも呪いによって異形の姿を取り、呪いが込められた道具を操って戦うダークファンタジー系のゲームである。
そんな世界にて彼女は禍々しい妖精の姿を取って冒険を始めた。
2021年8月2日に完結しています。
- ダークファンタジーな世界観
- 主人公の成長
- 主人公による無双
本作の主人公は、VRMMO「Curse Nightmare Party」で「邪眼妖精」と呼ばれるタルです。タルは、呪詛によって異形の姿をとり、呪眼を扱うキャラクターです。
本作は、呪詛が蔓延し、異形の化け物が跋扈するダークファンタジーな世界観を舞台にしています。主人公は、物語の中で成長し、自身の呪詛をコントロールできるようになり、どんどん強くなっていきます。
最強主人公ものですが、インフレしていく主人公の強さが面白かったです。
まとめ
この記事を作るためにブックマークの中で完結済みになっている作品を漁ってみましたが、なんとも懐かしい作品ばかりで嬉しくなってしまいました。
書籍化の有無は気にせずにピックアップしたのですが、意外と書籍化されてる作品って多いんですね。調べてみると書籍化、コミックス化されている作品があって、驚きました。
今回紹介した作品には10年も前のものが含まれていますが、どれも面白いので時間のあるときにでもぜひ読んでください。
他にも連載中の作品についての記事もありますので、ぜひご覧いただけると幸いです。