レインコードを無事にクリアしました。レビューの続きです。
ネタバレなしのあらすじ等は前回のレビューに載せています。
前回のレビューはこちら。
非常に面白く、引き込まれる点も多数あり、魅力的な作品ではあったのですが、それと同程度には不満要素も存在するために全体的な総評としては、期待をやや下回る程度の評価となってしまいました。
本レビューでは、再度良かった点、悪かった点を述べていくことで、全体のレビュー・感想を述べていきます。
後半の感想パートには重大なネタバレが含まれますのでご注意ください。
良かった点
魅力的なキャラクター
死に神ちゃん
うーん可愛い。183cm。
マスコット姿も愛嬌があって好き。
長距離を移動するタイミングで、死に神ちゃんが騒がしくしてくれるので、移動の煩わしさがあまり気になりませんでした。
探偵
1章以降は章ごとに1人の探偵と同行することになるのですが、この探偵達が非常に魅力的に描かれていました。
『探偵達の語らい』という会話イベントも用意されています。とはいえ、これを見るために必要な「記憶の断片」は章限定の入手のものがあるために、回収には章をやり直す必要があって、なかなかに手間がかかりました。
私の初回プレイでは、最初の一つ以外見つけることができませんでした。それでも、探偵達の魅力は十分に伝わっています。
謎の難易度
前回のレビューでは、難易度が簡単で単調に感じていましたが、物語が進行するに連れて謎の難易度も上がってきて、読める展開と読めない展開が入り混じってくるようになりました。
後半の章では自分の理解とゲームの進行が一致することも多く、「なるほど」と思いながらのプレイになりました。
ダークな雰囲気
『ダークファンタジー推理アクション』と銘打たれただけはあるダークなストーリーや雰囲気が魅力的です。
雨の降り続ける雰囲気のとても良い街を自由に歩き回ることができ、調べることで「探偵ポイント」が手に入るために、探索が楽しくて良かったです。
決め絵
ここぞというときにしっかり魅せてくれる、決め絵がとてもかっこいい。
悪かった点
ロードが長い
プレイしていて「テンポが悪い」と感じるポイントがいくつもありました。
特に、マップの移動で20秒程度のロード時間が挟まってしまうのが辛かったです。
とはいえ、ロード中は章ごとに変化する裏話が用意されているので、多少はストレスが軽減されていたのかな、とは思います。
自由行動中はMAP移動が多いのでロード時間が気になりましたが、自由行動が終わってからは一直線で進んでいくので比較的ロード時間が短くなっており、あまり気にならなかったです。
が、ラストバトルのロード時間だけは擁護できません。1分以上はかかっているのではないでしょうか。フリーズしてしまったかと心配してくるところで、ようやく動き出しました。
サブクエストが面倒
世界観の深掘りになっているのですが、サブクエストの進行でMAPの切り替えを何度も要求されるために、前述のロード時間と合わせてテンポの悪さを強く感じてしまいます。
基本的にマップを駆け回ってNPCに話しかけていく方式となっていて、目的地も常に表示してくれているので、難しくは有りませんでした。
クリアすることにメリットがないことも退屈さに拍車をかけています。
キャラクターの深掘りが足りない
アマテラス社保安部
アマテラス社保安部のキャラクターに深掘りが足りません。基本的にはこちらも1章につき一人出てくることになっています。しかし、その出番は非常に短く、キャラクターの内面が見えるほど詳しく描写されることもないので、使い捨てのキャラクターにしかみえません。
特にギヨームについては、退場するシーンすら無く、急に出てこなくなるので違和感がありました。
見た目だけで言えば魅力的なキャラクターたちでしたので、今後のDLCで補完してくれると嬉しいですね。
事件の容疑者たち
前半の章では、容疑者たちがグループで出てきますが、次の章以降では全く出番が無いためにキャラクターの深掘りが足りない印象を受けました。
一応、次の章のサブクエスト(依頼)で後日談のようなものが用意されているために、その後についてフォローされていましたが、内容が薄く、印象に残る魅力的なキャラクターとはいかなかったです。
期待していた展開への解答
前回の記事で期待していた内容への解答
- 元々持っていてた異能を世界探偵機構が育て上げたということは、その異能を持った敵が現れるかも?
- 異能が敵に現れるという展開はありませんでした。残念。異能はシステム的演出になっていた印象が強いので、異能バトルとまではいかなくても、展開にしっかり絡んでくる異能が見たかったです。
- 謎迷宮をクリアした際に起こるアレについてはどんな言及をしてくれるのか。
- 主人公も大いに悩み、割り切っていました。
- 謎迷宮に入る理由が、その場しのぎになっていることが多く、犯人が死んでしまうことについては謎迷宮の最奥に付いてから考えているように見えてしまったのは、残念なポイントです。
- 主人公ユーマの記憶喪失に隠された謎。なぜ記憶喪失になってしまったのか、どんな理由で死に神ちゃんを受け入れることになったのか。
- 完璧な解答がありました。納得のいく答えです。
レビューまとめ
総評としては、シナリオの面白い所はすごく面白いし引き込まれるけれど、システムなどの粗が目立ってしまい評価を落としてしまう為に「期待をやや下回る」評価となります。
ダンガンロンパが面白かっただけに期待が高すぎたのかもしれませんね。
以下、ネタバレを多大に含む感想パートです。
リアルタイム感想
物語の進行に合わせてメモしていた私の感想をそのまま載せています。
文章が拙くなっておりますが、プレイ済みの方は展開を思い出しつつ見てくれると嬉しいです。
飛ばしたい場合、感想まとめはこちらからどうぞ。
第2章
開幕
追いかけられる所長。あやしい。
怪しい人影。あやしい。
可愛い女子校生。あやしい
死に神ちゃん、好きだわ。
女学院
女装ユーマかわいい!
過去の自殺が調査対象じゃなくてリアルタイムで殺人が起こるのか…
クルミちゃん怪しい…
クルミちゃん連行?保安部が連行するということは、犯人じゃない!怪しくなかった!
調査中
クラネは左下の絵だとちょっとふっくらしていて、かわいい。
写真を持ってなかったエリカがアイコ殺人の犯人かな…。
謎迷宮
謎怪人がいっぱい!ちょっとワクワクするぞ!
うーん、丁寧丁寧丁寧に謎を解き明かしていくのでやっぱり冗長に感じてしまう。
みんなの泣き顔が良すぎないか?可哀想。
3人で協力して殺人してない?仲悪そうなのにのにできるのかな?
演技だったのか。きれいに騙されてました。
でも、アイコと仲の良かったみんなが死んじゃうの大変なことになりそうだけど……。
クリア後
後味が悪い。ユーマくんも辛そうな表情してるよ。さすがダークファンタジー。
クルミちゃんはさっぱりしていた。アイコ以外と仲良くはなかったもんね……。疑ってごめんよ。
おじいちゃんは今後の展開で出てきそうだ。ナンバー1とか?
第3章
開幕
死に神ちゃんの過去の男の話。脳が破壊される。
3章の新キャラがたくさん。名前が魚だし、これは使い捨てのキャラだな。犯人と被害者になりそう。シャチが被害者に違いない。
街をウロウロさせられると、ロード時間の長さが気になってしまう……
爆発
レジスタンスはやっぱり悪い奴らだったか。
シャチが死んだ!予想は大当たりだ!
強硬派が穏健派のシャチを狙った。って感じなのかな。
調査
ミニゲームが挟まれていますが、展開図は苦手です。3回も間違えました。ノーリスクで再チャレンジできるのは助かる。
また共犯?流石にワンパターンにはしてこないだろうし何かあるんだろうな。
もう謎迷宮?この状況で真犯人を見つけても何も解決しない気がするけど……
謎迷宮
なんもわからん。こういうときの丁寧な展開は助かる。
「死に神ちゃん危機一髪」はもう殆どわかってる答えを出す感じなのかな。このパートはあんまり好きじゃない。
犯人のミスで状況が進むのってなんかヤダな。そのミスがなければ謎は解けなかった事になってしまう。
犯人は利き腕を知らなかった!ちゃんと犯人のミスも謎を解くためのカギになってたんだ!説明してくれて助かる!
排水溝?犯人確定だ!こういう決定的な証拠から犯人特定までの丁寧な流れがテンポの悪さを感じさせてるのかな。
サーバンは共犯じゃないの?爆弾作ってたし。
クリア後
やっぱりその場は変化しない。
仲間が駆けつけてくれる熱い展開。ハララさんカッコいい。
サーバン共犯だったわ。おもしろ。
ヴィヴィアさんが怖い。
第4章
開幕
秘密の研究所、怪しすぎる
マコトのマスクってちゃんとマスクだったんだ。取れないものかと思ってました。
「顔のせい」ってのは伏線だろうな。マコトとユーマは同じ顔だったりするはず。
アマテラス社
捕まっちゃった。
ヤコウ所長とデスヒコ!前章に続いてカッコいい!
デスヒコの「けど……」ってボイスが妙にうるさい。音量設定ミスってない?
アマたんかわいい。
ヤコウ所長!?!?!?!?!?まじかよ
久しぶりに死に神ちゃんの「なぞまる」を聞いた気がする。
調査
今回の謎は簡単そうだな。博士が見たモノとか、毒ガスをどうしたのかとか、犯人が誰なのかとかは全くわかんないけど。
なんだか他にも色々ありそうな感じ。でも、全く検討もつかないや。
ヴィヴィアさんやっぱ怖い……
謎迷宮
いかにもラスボスっぽい人が出てきた。でも最終章ではなさそうだし、これ以上のボスが次章以降あるということでしょうか。
なんか特殊な絵が出てきた。なにか意味あるのかな。何もなかった。
なるほど、博士の反応は演技でしたか。
重大な穴ってなに?超探偵能力を知ってたってことなんだろうけど、そうなると犯人は探偵事務所の関係者?ヤコウ所長が犯人とか有り得るの?
真犯人にずっと気づいていたユーマくんは私より賢い。
犯人マジか。なかなかエグいストーリーですね。
ユーマたちが来なければ犯行成立しないよな、とは思ったけど、それも計画のうちということで。すごいな。
超推理フィナーレで犯人って呼ぶのが悲しいです。
隠しダンジョンはRPGの定番だよね。このゲームにもあるとは思わなかったけど。
黒幕が強すぎる。これはなんとしても勝ちたい相手。
クリア後
失脚した!やったー!
料理が得意……あっ……わかっちゃった。
第5章
開幕
急にホラーチックになった。SIRENっぽい雰囲気で怖いよー!
あっ…「私は遠慮しておきます」だコレ…
カナイ区の人間はすべてホムンクルスの可能性あるなコレ。肉まんは栄養源として流行らされてる。みたいな感じ。
マップが良すぎる。こういうの大好き。
世界一優秀な頭脳ってナンバー1でしょ。アマテラスのトップもナンバー1にそっくりじゃない?クルミちゃんのおじいちゃんもナンバー1?ナンバー1ばっかりだな。
ユーマとマコトの関係は何なんだろう。同じ素体のホムンクルス?
晴れた。ホムンクルスは日光に弱いのか。ユーマとマコトは無事だからホムンクルスではない?欠陥じゃないだけかも。
最後の謎迷宮に入る二人の姿。すばらしい。
謎迷宮
『死に神ちゃん危機一髪』むずかしい!なんとなくの理解はしていてもそれを言語化するのって難しい!
クルミちゃんのおじいちゃん普通に死んでた……
血の色ですら伏線だったのか!ゲーム的な表現を逆手に取ってるね。よく考えると迷宮内で首を切られたときの血は赤いもんね。なるほどよく出来てる。
マコトかっこいい。ラスボスにふさわしい風格している。
ようやくユーマ本人の謎に近づいてきた。楽しみです。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!ナンバー1!
ナンバー1かっこええ!
ラストバトルも素晴らしい。入る前のロードの長さが気になったけど。1分くらいあったんじゃないか。
死に神ちゃん……。
エピローグ
クルミちゃん、良い娘ですね、ほんと。
良かった!みんな生きてた!
良いゲームでした。
感想まとめ
非常にシナリオは面白かったです。引き込まれたというか、後半は続きが気になって、4章からクリアまでは一気にプレイしてしまいました。
しかし、個々のシナリオを振り返ると、粗が多数見えてきてしまいます。
- 第0章:ユーマが乗り遅れたら、皆殺しされていたら、全部おしまい。
- 第1章:ハララさんはなぜピンクに言及しないのか。雨のせいとは言っていたけどさ…
- 第2章:ワルナの負担が大きすぎる。
- 第3章:シャチを殺す必要あった?殺さなくてもイカルディのやりたいことは出来ていたのでは。
- 第4章:博士の嘘がなければ、アマたんを使って侵入することはなかった。不確定要素が多すぎる。
- 第5章:たった一人で雨雲発生装置を作るマコト。
- エピローグ:わずか数日で完成する日除けクリーム、ラーメン。
評価の高い部分と粗のある部分が入り混じった作品だったな。という印象です。
細かいことを気にせずに流れで見ていくと、熱くなれるシーンもあり、悲しいシーンもあり、とても良い作品だったと思います。
以上、ありがとうございました。
前回のレビュー記事はこちら